Photo 2014-08-13 2 38 24以前アルマーニの最初の香り、アルマーニ(ファム)を探していた時、マリソルで「似ている香り」として紹介されていたのがFENDIのフェンディ・ファム。1985年発売です。

ところがイタリアの香りは一筋縄ではいかない女性の複雑さを表現したものが多く、FENDIも甘さの中にスパイスのひねりが入った香り。アルマーニほどシンプルで精妙ではなかったので放置していました。香りストレートで知的なセクシーさを表現したアメリカの香りが好きな私はあまり好みではなかったのです。

不思議、時が経ってこの香りの魅力を再発見することに…。凍るような冬の朝、首元にファーのマフラーを巻きつけて外出した時にこの香りが欲しくなったのです。息が白くなるほどの冷気にスパイスとバニラの暖かさ。人とは一味違った観点を持つ、ユニークな女になった気分を味わったのでした。数種類の外国語に堪能で、洗練された自身のスタイルを持ついい女(むふふ 笑)そういえばフェンディといえば毛皮。ファーのマフラーがこの香りを呼んだのかもしれません。

トップノートはアルデハイド、コリアンダー、マンダリン、ベルガモット、ブラジリアンローズウッドなど柑橘系にスパイス、ウッディーで始まりますがミドルは花のオンパレード。カーネーション、ローズ、ゼラニウム、イランイランにジャスミン。ベースはバニラ、ムスク、トンカビーンズ、スパイス、レザーなどが配されています。こっくりした甘さに立ち上るスパイシーな辛さが絶妙。

この香りは既に廃盤となっています。海外でもなぜLVMHがこの名香を廃盤にしたのかとため息をつくファンも少なくありません。…あら、楽天には1品置いてありましたね。珍しい。

体臭の少ない日本人にとって、腋臭にも似たスパイスの香りは敬遠されがち。可憐で感じのいい香りが好まれますものね。「成熟した女」で、バイタリティに満ちたビジネスウーマンなら、この香りをアイコンとして十分つけこなせそうです。

 

Photo 2014-08-13 2 30 38キャロンのサクレが出たのは1990年。見よ!これがキャロンだ。といわんばかりに満を持して発売されましたが、このパッケージにも気合が伺えます。黄金色の箱が左右に分かれて、中には香水瓶の描かれたツヤ黒の箱。これを開けるとその下にようやく香水瓶が現れるという。オリエンタルな神秘を表現していて、サクレはそのまま、「聖なるもの」という意味。古代の秘儀に珍重された没薬(ミルラ)がベースノートとなって、シナモンやクローブの香りもします。ブラックペッパーやウッディ系の香りが密やかに立ち込め、まるで上品なお香。白檀の香りはあまりしません。アラビアを思わせるパッケージですが、意外にも和服に似合いました。

日本では人気がなかったようです(泣)日本での取り扱いはカネボウ。当時は従兄弟が勤めていて、誕生日にプレゼントしてくれました。

Photo 2014-08-13 2 31 07左の写真は箱を開けた、パルファム瓶の様子です。栓が、スカラベ(エジプトで聖なる虫とされたふんころがし)のようにも見えます。20年経つと、この瓶も年季を帯びてきて、ジーニー(魔神)が出てきそう…キャロンではアラビアというよりイエス・キリストの生誕にまつわるイメージで調香したのでしょうけれどね。クリスマスイブに教会のミサに参加されるなら、こっそりつけてもいいかもしれません。ミルラやフランキンセンスを焚きますから。
今では海外のネットショップでもオーデパルファムからの取り扱いがメインになっていて、パルファムは今でも製造されているのか分かりません。それだけに、ある意味貴重なコレクションになっています。